ブラウザに組み込まれている XSLT プロセッサでは、 出力結果である HTML のソースを見ることができません。 ソースを見たい場合にはファイルに出力する方法を使います。
Xalan は Apache XML プロジェクトで開発されている XSLTプロセッサです。 Xalan はいくつかの言語で実装されていますが、 ここでは Java による実装である Xalan-J を用います。 なお Xalan-J の配布パッケージには、 XML プロセッサである Xerces の一部も含まれています。
Xalan は Java の version によっては同梱されています。 Java 実行環境の version は以下のようにして調べることができます。
$ java -version
インストールされている Java が 1.4.x の場合には、 Xalan-J が同梱されていますので Xalan-J 単体のインストールは不要です。
以下のファイルを、例えばホームディレクトリ(/home/ユーザ名)にダウンロードします。
ディレクトリ /usr/local の下にインストールすることにします。
$ su # cd /usr/local # tar xzf /home/ユーザ名/xalan-j_2_7_0-bin.tar.gz # cd xalan-j_2_7_0/ # cp -p xercesImpl.jar xalan.jar serializer.jar xml-apis.jar /usr/java/j2sdk*/jre/lib/ext/ $ exit
インストールが無事終了したら、ダウンロードしたファイルは削除してしまって構いません。
コマンドラインから使用するには、以下のようにします。 これにより、変換結果を HTML形式のファイルとして出力させることができます。
$ java org.apache.xalan.xslt.Process -IN 〜.xml -XSL 〜.xsl -OUT 〜.html
パラメータを与えるときには、次のオプションを加えます。 name がパラメータの名前、value がその値です。
$ java org.apache.xalan.xslt.Process -PARAM name value