操作法 基礎
ここでは、操作法の基礎について学ぶ。
- 立ち上げ方
スタート内のすべてのプログラム内から、Max/MSPを起動する。
アイコンは以下のようなものである。 
- 初期画面
立ち上げが終了すると、以下の画面がでる。これはMax Windowといい、システムの
コンソールとなっている。プルダウンメニュー内の
windowメニューでMax Windowの表示/非表示の切り替えができる。

Ver.4.6

Ver.5
- 新たなパッチの作成
あるひとまとまりの動作をするプログラムの単位をパッチ(patch)という。まずパッチを作成してみよう。
パッチは以下の図のように、fileメニューからNew(新規)のパッチャー(あるいはcnt N) で作成できる。

Ver.4.6

Ver.5
- 新規のパッチ:エディットモード
新規のパッチは新たなウィンドーが書かれ、タイトルはまだ未定のため"untitled"と表示される。
また上段にさまざまな形のボックスが描かれている。これがエディットモードである。
パッチはこのエディットモードと実際にここで描かれた図に基づいて動作を行う実行モードとがある。
実行モードとエディットモードとはトグルになっており、cnt クリック (cnt E)で他方の
モードへ切り替えができる。

Ver.4.6

Ver.5 この画面をダブルクリックすると下図

Ver.5
- 重要な制御オブジェクト
ここでは、まず重要な制御オブジェクトとか学ぶ。制御オブジェクトはエディットモードで上段から
必要な箱をドラグすることにより、ウィンドーに持ってくることができる。
サイズも自由に変えることができる。
1. はボックスで、a)オブジェクトボックス, b)メッセージボックス、c)コメントボックスがある。a)
は上下とも二重線であること、またc)はエディットモードのときのみ、破線でボックスが示され、
実行モードでは枠が表示されないことに注意せよ。a)は各種のコマンドを実行する。b)はいろいろな
テキストを入力する。c)は完全にユーザ用のコメントである。
2.はボタンとトグルである。ボタンは押すと推すと黄色が表示され、bangが伝播される。
トグルはon/offのスイッチで数値としては1/0である。
3.は数字ボックスで、整数(integer)と浮動小数点(floating point)を示す。
4.はスライダーで、値を連続的に制御するときに用いる。通常0-127である。
Ver.4.6
Ver.5
- 基本演算のパッチ
ここでは四則演算を例にとり、パッチの動作を説明する。
1.は加算の例である。ナンバーボックスはその上をマウスでドラグすると値が変わる。
コマンドボックスに+と書き加算演算であることを示し、引数に5を書くことにより、入力に5を加える
ことを示す。結果が下のナンバーボックスに示される。
2.は、引き算を例にとり、もう少し詳細に述べる。コマンドボックスの上側の濃い部分をインレットという。
この例では左のインレットと右のインレットの二つのインレットがある。出力は一つはこれはアウトレットと呼ぶ。
入出力は、オーディオコンポと同様にこれらを線で接続する。これらのデザインは初期のアナログシンセサイザによる
音楽のハード構成をシミュレートしたものである。右のインレットはコマンドの有す中のメモリの
値を変更するだけで、出力を変化しない。これをコントロールすることにより、引数の値は
変わるので注意を要する。
3.では引数を3.として、実数を記述すると、出力も実数で出る。ここを整数にすると
出力も整数となる。
4.は美技インレットに実数を入力する場合である。これは、先の説明のととおり、内部の目錘を変更
するだけである。
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Ver.5
- metroとrandom
次に制御コマンドとして、非常に重要でコンピュータ音楽に特徴的なものとしてmetroとrandomを紹介する。
5. metroは、メトロノームのように、一定感覚で時を刻むもので、この例では100ms毎にbangを出力する。
5.では、1秒毎にbuttonが黄色くなる。
6.ではmetroの打つ感覚を右インレットで制御できる。
7.はrandomオブジェクトで、0から10までの値をランダムに出力する。
8.はrandaomの上限値を右インレットで指定するパッチである。
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Ver.5
最
終更新時刻: Fri, 10th Sept. 2010 01:19:57 GMT