ブートローダ
起動ブートローダとは、 PC が起動する際に最初にメモり上に読み込まれ、使用したい OS (オペレーティングシステム) を起動するプログラムである。 Windows XP のブートローダは NTLDR と呼ばれ、 Windows XP やその他の OS を選択して起動することができる。
今回は、 NTLDR を用い Linux と Windows を選択して起動する設定を行う。
Linux のインストールが終わったら PC を起動してみよう。まだ NTLDR の設定をしていないので、無条件に Windows XP が起動するはずである。Bootpart の使用
NTLDR の設定に Bootpart というツールを用いる。 Bootpart は配布された学科仕様の Vine Linux の CD に収録されているので、 ここでは CD を用いた方法を説明する。
Bootpart はフリーソフトウェアである。 CD を使用しなくても、以下のサイトからダウンロードしても良い。
設定
スタート→アクセサリ→コマンドプロンプトを起動し、以下のように入力し Bootpart の収録されているフォルダに移動する。
C:\Document and Settings...> e: ← CD のドライブ名 |
次に以下のように入力すると使い方が表示される。
E:\> bootpart /? |
以下のように入力すると、現在 PC のハードディスクがどのようなパーティションに分割され、どのような OS で使われているかが表示される。
E:\> bootpart Boot Partition 2.50 for WinNT/2K/XP (c)1995-2002 G. Vollant (info@winimage.com) WEB: http://www.winimage.com and http://www.winimage.com/bootpart.htm Add partition in the Windows NT/2000/XP Multi-boot loader Run "bootpart /?" for more information Physical number of disk 0 : b762b762 0 : C:* type=7 (HPFS/NTFS), size= 7348288 KB, Lba Pos=63 1 : C: type=83 (Linux native), size= 52920 KB, Lba Pos=14696640 2 : C: type=f (Win95 XInt 13 extended), size= 11460960 KB, Lba Pos=16148160 3 : C: type=83 (Linux navite), size= 5246577 KB, 4 : C: type=82 (Linux swap), size= 672840 KB, Lba Pos=14802480 Pos=16148286 |
0, 1, 2, 3, ... の順番で上から順に見ていき、一番最初に「Linux native」が見つかった行の番号を覚えておこう。ここが Linux のブートパーティションである。
上の例では、 1 と 3 に Linux native という行があるが、最初に近い 1 がブートパーティションとなる。
以下のように入力し、 NTLDR に Linux のブートパーティションを登録する。
ここを間違えると起動メニューが正常に動作しないので、正確に一回だけ入力すること。
E:\> bootpart
さっきの行番号 c:\bootlnx "Vine Linux" |
コントロールパネルを開き、「パフォーマンスとメンテナンス」の「システム」を選択し、システムのプロパティを表示させる。タブ「詳細設定」の「起動と回復」の中にあるボタン「設定」を押す。
「起動システム」の「既定のオペレーティングシステム」の選択項目に、「Microsoft Windows XP ... 」に加えて「Vine Linux
」という項目があれば設定は成功である。
無い場合、 3 に戻ってやり直しである。
再起動する。今度は起動時にメニューが表示され、 Linux と Windows XP が選択可能になっているはずだ。