情報メディア学科 コンピュータ基礎および演習I・ワークショップI Linux インストール
ブートローダ (NTLDR) の設定

 

- ブートローダ

ブートローダとは、 PC が起動する際に最初にメモり上に読み込まれ、使用したい OS (オペレーティングシステム) を起動するプログラムである。 Windows XP のブートローダは NTLDR と呼ばれ、 Windows XP やその他の OS を選択して起動することができる。

今回は、 NTLDR を用い Linux と Windows を選択して起動する設定を行う。

- 起動
Linux のインストールが終わったら PC を起動してみよう。まだ NTLDR の設定をしていないので、無条件に Windows XP が起動するはずである。
- Bootpart の使用

NTLDR の設定に Bootpart というツールを用いる。 Bootpart は配布された学科仕様の Vine Linux 2.6r4 の CD に収録されているので、 ここでは CD を用いた方法を説明する。

Bootpart はフリーソフトウェアである。 CD を使用しなくても、以下のサイトからダウンロードしても良い。

- 設定

  1. 使い方の表示
  2. スタート→アクセサリ→コマンドプロンプトを起動し、以下のように入力し Bootpart の収録されているフォルダに移動する。

    C:\Document and Settings...> d:         ← CD のドライブ名
    D:\> cd   \dosutils\bootpa25

    次に以下のように入力すると使い方が表示される。

    D:\DOSUTILS\BOOTPA25> bootpart   /?

     

  3. パーティションの表示
  4. 以下のように入力すると、現在 PC のハードディスクがどのようなパーティションに分割され、どのような OS で使われているかが表示される。

    D:\DOSUTILS\BOOTPA25> bootpart
    Boot Partition 2.50 for WinNT/2K/XP (c)1995-2002 G. Vollant (info@winimage.com)
    WEB: http://www.winimage.com and http://www.winimage.com/bootpart.htm
    Add partition in the Windows NT/2000/XP Multi-boot loader
    Run "bootpart /?" for more information

    Physical number of disk 0 : b762b762
    0 : C:* type=7 (HPFS/NTFS), size= 7348288 KB, Lba Pos=63
    1 : C: type=83 (Linux native), size= 52920 KB, Lba Pos=14696640
    2 : C: type=f (Win95 XInt 13 extended), size= 11460960 KB, Lba Pos=16148160
    3 : C: type=83 (Linux navite), size= 5246577 KB,
    4 : C: type=82 (Linux swap), size= 672840 KB, Lba Pos=14802480 Pos=16148286

    0, 1, 2, 3, ... の順番で上から順に見ていき、一番最初に「Linux native」が見つかった行の番号を覚えておこう。ここが Linux のブートパーティションである。

    上の例では、 1 と 3 に Linux native という行があるが、最初に近い 1 がブートパーティションとなる。

  5. Linux ブートパーティションの登録
  6. 以下のように入力し、 NTLDR に Linux のブートパーティションを登録する。
    ここを間違えると起動メニューが正常に動作しないので、正確に一回だけ入力すること。

    D:\DOSUTILS\BOOTPA25> bootpart   さっきの行番号  c:\bootlnx   "Vine Linux"
    Boot Partition 2.50 for WinNT/2K/XP (c)1995-2002 G. Vollant (info@winimage.com)
    WEB: http://www.winimage.com and http://www.winimage.com/bootpart.htm
    Add partition in the Windows NT/2000/XP Multi-boot loader
    Run "bootpart /?" for more information

    Physical number of disk 0 : b762b762
    0 : C:* type=7 (HPFS/NTFS), size= 7348288 KB, Lba Pos=63
    1 : C: type=83 (Linux native), size= 52920 KB, Lba Pos=14696640
    2 : C: type=82 (Linux swap), size= 672840 KB, Lba Pos=14802480
    3 : C: type=f (Win95 XInt 13 extended), size= 11460960 KB, Lba Pos=16148160
    4 : C: type=b (Win95 Fat32), size= 6214288 KB, Lba Pos=26641503
    5 : C: type=5 (Extended), size= 5246608 KB, Lba Pos=16148223
    6 : C: type=83 (Linux navite), size= 5246577 KB, Pos=16148286
    c:\bootlnx written
    C:\BOOT.INI updated

     

  7. 設定の確認
  8. コントロールパネルを開き、「パフォーマンスとメンテナンス」の「システム」を選択し、システムのプロパティを表示させる。タブ「詳細設定」の「起動と回復」の中にあるボタン「設定」を押す。

    「起動システム」の「既定のオペレーティングシステム」の選択項目に、「Microsoft Windows XP ... 」に加えて「Vine Linux 」という項目があれば設定は成功である。
    無い場合、 3 に戻ってやり直しである。

  9. 再起動と Linux の起動確認
  10. 再起動する。今度は起動時にメニューが表示され、 Linux と Windows XP が選択可能になっているはずだ。

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