J2SE (Java2 Platform, Standard Edition) は、 Sun Microsystems 社から提供されている Java の開発・実行環境である。 この中には、J2SDK あるいは JDK とも呼ばれる開発環境も含まれている。
後期の「コンピュータ基礎および演習II」では、 一貫して Java のプログラミング演習を行う。 このため、ここで Java の環境を用意しておくことが必須となる。
適当なディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動しておく。 例えば、以下のようにする。
$
cd
$ cd sagyo |
次のコマンドを入力し、スーパユーザに切り替える。 パスワードはスーパユーザ (root) のパスワードである。 なお、パスワードは画面には表示されない。
$
su
Password: |
パスワードが正しければプロンプトが $ から # に変わることで、 スーパユーザに切り替わったことが分かる。
以下の実験室、あるいは Sun Microsystems 社の WWW サイトから J2SE のアーカイブをダウンロードする。
以下のようにインストールを行う。
#
rpm -Uhv j2sdk-1_4_2-linux-i586.rpm
(警告メッセージが表示される場合がある) |
Mozilla で Java Applet が実行できるように、 Mozilla に対して Java プラグインを登録する。
#
rm -f /usr/lib/mozilla*/plugins/libjavaplugin_oji.so
(消去確認のメッセージが表示されたら「y」と答える) # mkdir -p /usr/lib/mozilla/plugins # ln -s /usr/java/j2sdk1.4.2/jre/plugin/i386/ns610/libjavaplugin_oji.so /usr/lib/mozilla/plugins |
# exit |
ここからは一般ユーザで行う作業である。
UNIX のシェルには 様々なディレクトリごとに別れて格納されているコマンドを実行するために、 コマンドの検索対象のディレクトリを設定することができる。 これをコマンドライン・サーチ・パスと呼ぶ、 コマンドライン・サーチ・パスを略してパス (Path) と呼ぶ。 Java の環境のコマンドの格納されているディレクトリを Path に設定する。
一般に Linux では bash が標準のシェルとして用いられている。 bash の設定ファイルは「 .bashrc 」である (最初のピリオドに注意) 。 次のコマンドを入力し、.bashrc を編集する。
$ emacs .bashrc & |
ファイルの末尾に次の 2 行を追加し、ファイルを保存して (C-x, C-s) 、 Emacs を終了 (C-x, C-c) しよう。
PATH=$PATH:/usr/java/j2sdk1.4.2/bin export PATH |
.bashrc の変更内容を反映させるため、 いったんログアウトし、再度ログインしなおそう。
コマンドラインから「javac」 と入力すると 「使い方:…」というメッセージが表示されればインストールは成功である。 また、Mozilla を起動し、 Java アプレットが正常に動作することを確認しておこう。
すべて正常であることを確認したら、先ほどダウンロードしたファイル 「j2sdk-1_4_2-linux-i586.rpm」を消しても良い。