人間がプログラムを読みやすくするために、 プログラム中に注釈を書くことができます。 これをコメント (Comment) と言います。 プログラムの実行時にコメントの部分は無視されます。
コメントの書き方には 3 種類あります。
// Comment is here.
"//"の後は、行の最後までがコメントになります。 プログラムの実行文の先頭に"//"を付けて、 一時的にこの部分を実行しないようにすることもあります。
/* Comment is here. */
/* Here is a comment more than one line. */
"/*"と"*/"に挟まれた部分はコメントになります。 コメントが複数行に渡ることもできます。 プログラムのある範囲をコメントにし、 一時的に実行しないようにすることもあります。
ただし、コメントは入れ子にして使うことはできません。 例えば、以下のようなコメントはエラーとなります。
/* Comment is here. /* Nested comment is not allowed */ */
/** comment is here. */
"/**" と"*/"で挟まれた部分は ドキュメンテーションコメント (Documentation Comment) と呼ばれます。 ここに書かれた内容は、 ドキュメント作成ツールによって取り出され、 プログラムのマニュアルなどを自動的に作成することができます。 J2SDK の中には、この処理を行う javadoc という プログラムが用意されています。 また、ドキュメンテーションコメントは、使える場所が限られています。